その場限りの満足ではなく、スタッフが常に幸せを感じられる環境整備
私たちは現沼崎周平社長の就任翌年である2006年に、企業のクレド(信条)として「サンキューカード」を策定し、全スタッフが心に留めておくべき「こころのハンカチ10ヶ条」をまとめました。
そこには、ただルーティンで仕事を済ませるのではなく、積極的に自らが「仕事を楽しみワクワクしよう!」、「お客様の思い出を預かることの責任を持とう!」、「ルールを超えた気配りを心がけて人に接しよう」との想いが集約されています。
それまでの私たちは、売上や店舗数など、目に見える数値を目標に掲げて努力していました。しかし、ふと、その目標が達成されたからといって、お客様は喜んでくれるのか? 働くスタッフは幸せになれるのか? そういう疑問を感じるようになったのです。
給料が上がったら、その瞬間は嬉しいですが、さらに高い給料を求め、徐々に不満を感じ、辞める人は辞めてしまうもの。大切なのは「その場その場の物質的な満足」ではなく「その時々に感じられる幸せ」だと確信した私たちは、それまでのような数値目標ではなく、企業としての理念に向かって突き進んでいくことこそを、全スタッフの目的にしたのです。
私たちは、
今までの常識に捉われず変化を好み、
お客様・仲間・家族・取引先・地域社会に、
「ありがとう」と感謝される
『人間力の成長』を目指します
多くのクリーニング店が競合として繰り広げているのは、激化し続ける価格競争。以前はクリーニング専科でも、値段の競争をしていましたが、他店より高くてもお客様にご来店いただける店になろうと決意。
「理念を通じてブランドの価値を高める」経営戦略に基づき、単純な価格競争から脱却することを目指しています。
私たちの想い・考えに共感してくださり、メリットを感じてくださる大切なお客様のためにも、品質・接客・店舗・納期・プロモーション、これらの5つの価値をさらに高めていくことを、仕事の基本原則として、スタッフ一同が日々お客様に喜んでいただけるためにはどうしたら良いか?を考えて働いております。
定休日の導入も、大きな変革の一つでした。背景は慢性的な人手不足。それまではお盆や正月休みを除き年中無休での営業だったため、スタッフを採用しづらいという状況が生まれていました。その分、接客のクオリティーが下がり、ミスも生じやすいという悪循環に陥っていたのです。
このままではいけないとの危機感を感じていた頃、東日本大震災後の社会的な節電を望む要請もあって、2011年7月、水曜定休日制を実施するに至った次第。お客様には丁寧に説明をし、理解を得るための努力を重ねました。
結果、売上自体は少々落ちたものの、多くのお客様にご理解を頂き、ご不便をおかけしながらも、社員教育による接客のクオリティーをあげることが出来ました。
また、それまで仕事熱心なあまり、休みを削っていた管理職スタッフ、および一般社員からも喜びの声が挙がり、良い意味でのメリハリが、業績にも反映されたことを実感。その結果を受け、ゴールデンウイークや、9月の大型連休であるシルバーウイークの3日間も、店舗を休みとしました。
連休を取ることになったきっかけは、あるパートスタッフが、ゴールデンウイーク中に休みを取ろうと、周囲の人たちに頭を下げ、お願いしていることを知ったからです。
本人も含め、家族の幸せのために仕事をするのであって、仕事のために家庭を犠牲にしたり、負担を感じることがあってはならない。ならば答えは一つです。私たちは思い切って、ゴールデンウイークを休みにしました。親として、お子さんと深く関われる期間は限られています。ですから、小学生以下のお子さんを持つスタッフには、学校行事に関わる際や、PTA役員を引き受けたことによるお休みは、むしろ推奨するようにしています。
これら定休日や連休をとらせていただけるのも、大切なお客様のご理解があるからこそ出来ることです。私たちは、このお客様の想いに多大なる感謝をし、私たちは、より一層の価値あるサービスを提供しつづけていきます。