若手に大きな裁量権を任せる
一人ひとりの「主体性」を育てたい
ブロック長灰田 直史
2016年新卒入社
約20の新店舗と工場の立ち上げにマネージャーとして携わる。現在はブロック長として6管轄を管理しながら、マネージャーを兼任し1管轄を持つ。
※営業車借上制度
入社1年目から営業車利用可能(通勤のための自家用車は自身で準備)。
3年目以降には、営業車をプライベートでも利用できる借上制度があります。
学生時代の自信は粉々、自ら壁を乗り越えた
就職したら埼玉の実家を出て自立をしたかったことと「早くから責任者になれる」という話を説明会で聞き「ユーゴーなら仕事を楽しめそう」と感じて選考を受けました。
正直、自分は仕事ができる人間だと思っていました。学生のときにはバイトリーダーを任され、高時給で評価も得ていて。でもそれは「管理される側」でのことだったんだと今は思います。自分が「管理する側」にまわったら、例えばお客様からのお申し出(お客様からのサービスや品質に対するご意見)対応も、店舗の電灯が切れたことも、どうしていいかわからなかった。不甲斐なくて悔しくて、必死になって全部の仕事を覚えました。
自分の親より年上の女性もいる工場では、22歳という若い人間がいきなり「管理者」として現場に入ってもうまくいかず、新入社員にとってキャストとの関係作りは最初の難関です。私も最初は認めてもらえないことが悔しくて辛くて「信頼を勝ち取るためには誰よりも知識と技術を身に付けるしかない」と考え、早朝から深夜まで働きました。その結果、ベテランのキャストに負けない知識や技術を身に付け、頼られるように変わりました。
「ゼロから創り上げる」達成感、大変なときほど楽しさが詰まっている
入社1年目から今まで、約20の新店舗と、1つの新工場の立ち上げに携わりました。完全にゼロの空間に、働く人を採用して、アイロンの持ち方を知らない人にも指導をしていく。すごく大変なんですが、みんながスキルアップする姿を間近に見ることができる嬉しさや楽しさは半端ない。でき上がってオープンしたお店を見た瞬間、学生時代とはかけ離れたやりがい、達成感を感じることができました。
新しい場所を作り続けてきて、店舗や工場で必要なものや不要なものも見えてくるようになりました。準備を整えて稼働してみると「ここにボールペン1本あると便利」など色々なことに気付きます。また新店舗立ち上げの視点を持って既存店に行くと「在庫が多くあり過ぎると仕事がしにくい」など新しい発見もありました。
効率良くキャストが働くために、場所を整えていく目線が培われてきたかなと思います。
「やらされている」から抜け出し、大きく成長できた
今は主体的に仕事に取り組み、自分から気付いて行動する面白みを感じているのですが、初めは全くそうではありませんでした。「言われているから」「やらなくちゃいけないから」と思って仕事をしていたんです。
でも当時の上司に「やらされていると思っているうちは、やらないできない理由を探すばかり。それ以上成長しない」と言われて。正直、言われたときはカチンと来ましたが、私にとってこの言葉がターニングポイントになりました。「なぜこの業務が必要なのか」「この業務の先にこういうことが実現できる」という視点で仕事を捉えてみると視野が広がり「主体的」に仕事ができるようになったんです。
後輩を持つようになった今、上司のその言葉の意味が段々と分かってくるようになりました。意味を噛み砕きながら、常に自分のマネジメントに取り入れています。
「主体的に組織を作る」意識、そのきっかけ作りを
最近マネージャーからブロック長になりました。5つの管轄の人員管理や販売促進、企画立案などをしています。また、会社の経営会議に参加するようになり、全体の売り上げ状況を把握したり、現場で感じたことを社長を含めた経営陣に提案したりできる立場になりました。
ブロック長になるにあたり、当時社長の沼崎さんから「これから入ってくる平成生まれの世代を引っ張っていってほしい」と言われました。「若い力でお前が引っ張っていくんだ」と。
マネージャーを育てる上で心がけていることがあります。後輩が一生懸命考えた意見を否定せず、まずはやらせること。私の経験上「現状からそれは実現できないな」と思っても止めません。
その理由は、かつて私自身がそうだったように「やらされている」「否定される」と思って仕事をすることは楽しくないし、視野が狭くなってしまう。結果がたとえ失敗でも成功でも、どちらにしても必ずその人の力になるから、「主体性」を育てることを優先します。
ユーゴーは管理職になりたい人が入る会社だと思っているので、考えを行動に移せる管理職を育てたい。一人ひとりが「会社を引っ張っていく」「主体的に組織を作る」と意識が変化するきっかけ作りを、仕事の軸にしていきたいと思っています。
色んな人がいていい、色んなやり方で成長していい
マネージャーたちと関わっていて面白いのは、自分にない感性に触れられる瞬間です。ユーゴーは色んな人がいていい会社だから、色んな考えやその背景に触れることができて、視野が広がっていきます。
マネジメントのやり方も、計算から始める人もいれば行動から始める人もいる。あえて行動しないタイプの人なんかもいて「なぜそうしたのか」と聞くと、その人なりの答えがあって、自分の考え方にも新しい選択肢が広がります。
そんなマネージャーたちが、チャレンジをしながら考え方や行動が変化していき、成長していく姿を見ることはまさに私のとっての喜びです。工場のキャストからマネージャーたちのことを「良くなってきたね」などと言ってもらえると、とても嬉しいです。
大きな裁量権を持ち培う「主体的に考え、行動する」力
私自身の仕事のやりがいは、会社から与えられる裁量権の大きさです。
ブロック長として、求人をかけるタイミングや、誰を採用するか、イベントやサービスの企画内容、折り込みチラシの部数の算出、今月はどの工場やお店に投資するかなど、本当に多岐に渡る判断を日々しています。
若い人材にここまで裁量権を持たせ、自分の判断が経営にどう影響するか、人・モノ・お金をマネジメントする面白さを味わる会社は、なかなか他にはないと思います。
エジソンが電球を発明したときの「私は失敗したことがない。1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」という言葉が一番好きなんですが、失敗をしてもそれは「失敗」ではなく「成功への架け橋」だと考え、挑戦し続けられる人こそ、強い人だと思います。
沼崎さんも「30歳までは色々な失敗をしろ」と言っています。ユーゴーで働く全員が「主体的に考え、行動する」ことで、ユーゴーという会社の木の幹が太くなっていくと考えています。
アイデアをポップコーンのようにポンポンと、のびやかな環境作りを
ユーゴーの強みの1つである「企画力」。「日本一楽しい」を目指す『クリーニング専科』「日本一かっこいい」を目指す『MIXMAX』、この2つのブランドはとてもオリジナリティに溢れています。そしてユーゴーのように自社で企画を考え、デザインまでトータルプロデュースできるクリーニング企業は、全国を見ても数社しかありません。新しい企画を実行する上で、現場キャストからお客様の反応を聞き、成功や失敗をスピーディに見極めることができる社内コミュニケーションツールが整のっていること、これもユーゴーの大きな特徴です。
ユーゴーで働く仲間は約800名。職種や年齢や勤務地に関わらず、ポップコーンのように各所から弾けるアイデアが生まれたら、ユーゴーはもっともっと良い場所になります。例えば、日曜日にお引取りにご来店されるがジャンケンに参加すると勝っても負けてもポイントが付く「サンデーでポン」という企画。これは、福島の現場キャストの声から生まれたアイデアで、今では全店で実施されています。
お客様にとって、働く仲間にとって良いアイデア、改善案が生まれたら、どんどん発信し共有できる。そのためには、一人ひとりの意見を聴き「全員が会社を創り上げていく」立場にあることを伝え、発言しやすい環境を整える。やりたいことを安心して挑戦できる風土を育てていきたいと思っています。
後輩やキャストから何か質問されたら「あなたはどう思うか」と返すようにしている。それが考えるきっかけとなり、成長に繋がる。自分の考えと同じ分身を作りたいわけではないので、その人なりのマネージャー像、仕事像に向かっていくように。
入社1年目で管理職になれること。普通の会社であれば30~40代、結婚して子どもがいる状況で初めて管理職になるが、膨大な管理職の仕事と家庭での子育てで大忙し、両方のバランスをとることは難しい。20代前半、自分だけに思いっきり時間を使える身軽な時期にこそ、がむしゃらな挑戦ができる。
数少ない「預かり業」の1つ。ご家族の形見のお洋服をきれいしてお返しすることで「思い出が蘇った。ありがとう」と涙を流すほど感謝をされたこともある。「この仕事をやってて良かった」と実感した経験。預り業だから感じるやりがいと責任がある。
独立も視野に入れつつも、まずは執行役員として会社経営の根幹に触れてみたい。
灰田君の強みは“侍のような潔さ”
物事をやり切る。愚痴も少ない。正面からぶつかっていく。キャストそれぞれにも物事をしっかりと伝えるし、潔くてかっこいい侍みたいだなと思う。
作画:沼崎さん