女性が女性を管理する大変さを強みに変えて
「誰よりも気付く」を目指して
ストアアシスタント大塚 理紗子
2016年新卒入社
入社1年目にマネージャー、結婚を機に2021年からストアアシスタントへ。
最大手の内定とで悩んだから気付けた、ユーゴーの良さ
ユーゴーとの出会いは、水戸での合同説明会でした。食関連の仕事で世の中に変化を起こしたいと思って就職活動をしていたのですが、ユーゴーのブースで映像を見て、理念に共感したのがきっかけです。「個々の人間力の成長が一番大切」「ありがとうと感謝されるために仕事をする」という考え方に、「ここなら挑戦もできるし私の性格にも合いそう」と感じました。
内定のあとはすごく迷いました。世界一を目指す大手外食企業からも内定をもらっていて、どちらの会社も「挑戦できる」という意味で魅力的だったんです。
でも、迷ったからこそユーゴーの社風を感じることができました。入社をぐいぐい勧めるわけではなくて、「大塚さんは何がやりたくて、どうしたいの?それに対してうちの会社ではこれができるよ」と、私の想いを中心にした視点だったんです。「ユーゴーでこれをしてほしい」という会社視点ではないのが、とても印象的でした。
期限ギリギリまで考え尽して、私のやりたいことが本当にできそうだし、一人ひとりの人生を本気で考えてくれるその姿勢に好感を持ち、入社を決めました。
ユーゴーの強みは「支え合える仲間がいる」こと
入社してからの社内の雰囲気は、その好印象の通りでした。先輩たちもフランクで話しやすくて、働いていて居心地の悪さを感じたことは一度もありません。
やりたかった「挑戦」についても、実際に1年目からマネージャーになることができました。私が挑戦するのを踏みとどまっていると、先輩が「何かあったらちゃんと助けてあげるからやってごらん」と言ってくれるので、前に踏み出せるんです。
お客様対応(クリーニングの仕上がりへのお客様の厳しいご意見への対応)が重なってとても辛かった時期には、工場の皆さんからもたくさん支えてもらいました。自分のクリーニング知識や経験が足りないとき「何かあったら持ってきて!」って工場から言ってもらえるとすごく心強くて、乗り切ることができました。
忘れられないのが工場のパートさんからもらった、タッパーいっぱいの大学いも。入社当初は、仕事の多さや工場の暑さ、汚れた品物を扱うことなど、想像以上のハードさで痩せてしまったことがあって。それを見たお母さん世代のパートさんが「ちゃんとご飯食べてるの!」って手作りの大学いもを持ってきてくれたんです。
一人暮らしを始めたばかりだったので家には心配してくれる人はいないけど、工場にはお母さんみたいな人がいっぱいいて心配してくれる。辛い時期だったけど、自分のホームがここにあると思えたし、今でも支えになっています。
今の時代、SNSも普及していて生きづらさを感じる世の中だと思うのですが、ここでは誰かがいつも支えてくれている。そう感じられる雰囲気は、すごくユーゴーの強みだと思います。
レッテルを越えて、女性同士の良い関係を築く
マネージャーという仕事は、自分より経験の多いキャストさんにも指導をするということ。私のように20代で経験のない女性マネージャーだと「大丈夫なの?」と思われてしまうこともよくあります。
でも「この管轄を任されたからにはやるしかない!」と、誰よりも仕事をするようにしました。私自身、仕事をしない人から指示されることは納得がいかないので、周りの人もきっと同じように感じるんじゃないかと思ったんです。
その年末はかなりのクリーニング点数で、パートさんには「帰って大丈夫です、あとやっておきます!」とあがってもらい、一人で夜中まで洗い込みました。次の日に連絡を入れたらそのパートさんが「あんなに遅くまでやってくれたんだから、今日は出勤ゆっくりでいいよ!」って。あのときはすっごく嬉しかったです。私のやり方が正解だったのかはわかりませんが、気持ちが通じ合ったと感じました。
信頼関係を深めるために「報・連・相」は大事にしました。率先して「〇〇に行ってきます」「〇〇は〇〇な状況です」と言うようにして、そしたら「報・連・相」をもらえるようになっていったんです。
「誰よりも気付けるマネージャー」になる!
女性としてレッテルを貼られやすい半面、女性であることを活かすこともできました。
ユーゴーの工場や店舗で働くキャストは女性ばかりですが、その皆さんを管理するのは男性マネージャーがほとんど。当時社長の沼崎さんがよく男性マネージャーに「もっと気付く力を付けよう」と言っているのを聞いて、「よし!私は男性マネージャーより気付いていこう」って心に決めました。
「髪切りました?」「ネイル変えましたね」とか、気付いたらどんどん言うようにしたら、女性たちは「そうなのそうなの!」と嬉しそうにしてくれて。
あと、男性は女性からの何気無い会話に「解決策」で返しがちだと思うんですが、女性目線だと「これは共感してほしいんだな」って気付ける。「そうだよね、そうだよね」って共感して、話しやすい上司だと思ってもらえるよう意識しました。そしたら「体調が悪いとか、ちょっとこうしてほしい、というときに伝えやすい」と言ってもらえたことがあって「コミュニケーションを大事にしてきて良かった!」とすごく思いました。
結婚、育児、婚活、妊活など、女性たちは働き方を変えるタイミングが多いので、マネージャーに話しかけやすいことって大事だと思うんです。やっぱりプライベートあってこその仕事だし、仕事があってのプライベート。良い関係があれば皆さんの生活を大切にできるし、マネジメントも円滑になります。
ライフステージが変わり、ストアアシスタントに
周りに合わせがちな性格だった私が、気付いたら自分の言葉で話せるようになっていました。話をまっすぐ聞いて共感してくれる仲間や「マネージャー」という責任ある仕事のおかげです。
2021年9月から、結婚をきっかけにマネージャーからストアアシスタントになりました。マネージャーは工場と店舗を管轄するのですが、ストアアシスタントは店舗を回りマネージャーを支える仕事です。沼崎さんが親身に相談にのってくれて、給与重視で管理職のままにするか、家庭の時間を確保するためにストアアシスタントにするか、納得がいくまで考えることができました。ユーゴーを辞めることなく、働き方を変えた形です。
先輩の中にも働き方を調整した例はたくさんあって、これユーゴーのすごいところだと思います。こんなに融通が利くなら、私に子どもができても安心して働けるな、と感じています。
コミュニケーション。色々な人に色々なことを言われるのが管理職。モノ・コトだけでなくその理由や背景をヒアリングし、事実と感情を整理して現状を把握するようにしている。
「すごくきれいになった!」と喜んでいただき、着る人に自信や「やる気スイッチ」が入る品質かどうか。それを大事にクリーニングしようと伝えるようにしている。
お母さんくらい年が離れたキャストさんたちと対等に話をする先輩女性マネージャー。どうしてそれができるんだろう?ある日偶然、その先輩がいつも朝一番に来て店舗掃除をしていると知る。「誰よりも仕事をする」という姿勢が、キャストさんとの距離の近さの背景にあるのかもしれない。「なんかかっこいい」とその姿勢を真似するようにした。
毎日のスケジューリング。ストアアシスタントは移動範囲が広く、地理が苦手な私は回る店舗・順番など、効率よく改善していける。また、マネージャーのときは上司を助けるという視点が無かったので、ストアアシスタントとしてマネージャーを支えられるよう成長したい。
大塚さんの強みは“共感力”
新卒女性が工場や店舗の年上女性をマネジメントするのは、とても難しいこと。女性は気付く力が高くて身動きが取れなくなることも多いところ、大塚さんは気付きながらも並走しキャストを一歩前へ踏み出させる共感力を持っている。頑張ってここまでやってきたと思います。
作画:沼崎さん